みなさんこんにちは。塾ReQ寝屋川校の原田です。
年が明けて1月。
センター試験をはじめ実力テストや模試、冬休み明けの確認テスト、中学生はチャレンジテストなどなど、テストが多い月です。
本記事の内容
今日はタイトルの通り、いままで1年半塾に通っていたのに成績が上がらなかった生徒がお試しで1ヶ月間ReQ式の自律型指導に変えた途端、成績が上がった事例について、何が原因で上がったのか?どんなことをして上がったのか?など、お伝えさせていただきます。
1年半塾に通っていたのに成績が上がらなかったAくん
Aくんは、個別塾にて1年半通っていましたがなかなか思うように成績が伸びていませんでした。サボっていたわけではありません。
これまでは週に2回、英語と数学の授業を受け、遅刻欠席も少なく、宿題も真面目にこなすタイプ。学校にも毎日通い、課題もちゃんと期日までに仕上げていました。
もちろん学年が上がるにつれて内容は難しくなるため何も力がついていないというわけではありませんでしたが、定期テストの点数や、模試の偏差値はほぼ横ばい(微増)程度でした。
なんとかせねばと、夏期講習にも参加、週3日に授業を増やし、宿題も多く出してもらうようになりました。
しかし、結果がなかなか出ず。。このままじゃやばい!ということでReQのやり方でモニター生としてこの冬1ヶ月間体験する運びとなりました。
1ヶ月で見事目標達成!過去最高得点をマーク
結論、伸びました。
今回A君が立てた目標は1月の実力テストで過去最高点をとること。(1教科平均60点)
これまでの実力テストでは1教科平均50点だったので、1ヶ月で1教科あたり10点以上あがったことになります。
V字回復することに成功しました。
指導してみて気づいたA君の課題
実際にReQ式のやり方で指導をしてみるとA君の課題が浮き彫りになってきました。
言われたことはこなすが自分なりの工夫がない
上述の通り、A君は真面目な性格なので、「明日までにここからここまでやって!」と指示された課題についてはちゃんとこなすタイプです。
しかし、自分なりに考えて工夫する習慣がありませんでした。今の自分には何が課題で、どういう勉強のやり方をすればもっと頭に残るだろうか?という思考はなく、とにかく言われたことをマシーンのようにこなすことしか考えていませんでした。指示を出されたことはやるけど、指示がなければやらない。
一言でいえば『受け身』、『依存体質』
典型的な『指示待ち人間』でした。
復習する習慣がない
A君にとっての勉強といえば、『授業を受けること』がメイン。
一度習った問題や、一度解いた問題は一回やったからOK。という認識。
2回、3回、4回、5回、、、と反復して解くという習慣がありませんでした。
目標、計画がなく次に何をやればいいか明確になっていない
今自分はどこに向かって勉強しているのかというゴールもなければ、そのためにはいつまでに何をしなければいけないのか?という計画もありません。
頭にあるのは「宿題なんだっけ?」ということ。常に場当たり的で、気づけば「あ、来週テストか」「範囲ってなんだっけ?」「やべ、何から手つければいいんだっけ?」みたいな状況を繰り返していました。
学習状況が把握できていない
目の前の宿題、課題を終えることに精一杯だったA君は、自分が何をどれだけ勉強してきたのか、どの科目のどの単元をどういうやり方で勉強しているのか、今何が分かっていて何が分かっていないのか、といった現状の認識ができていませんでした。
目標もなく、計画もなく、現状の認識も甘く、宿題は言われた通りやるけどそれ以上の工夫がない。
こうやって文字にすると、
「そりゃ上がらんだろ!」とツッコミたくなりますよね笑
実際にどんな指導をしたか
①マインドセット
まずは、心を整えることと、覚悟を決めることから。担当の講師を1名つけました。勉強以外の面でも互いの趣味の話や共通点を探し人間関係をつくることも大切です。
あとこちらが大切にしたい考えや約束事の共有をしました。
「最終的にはA君が自分で決めること」
「本音で話し合うこと」
「自分のできる範囲で最大限努力すること」
あとは、「間違えてもいいから自分の思うこと何でも言ってね」。
「失敗してもいいから新しいやり方をどんどん試していこうね」
という心理的安全を確保することもかなり重要です。
②1ヶ月後の目標設定と期日の確認
まずは、いつまでに何を目標とするかを話あって決めました。
ポイントは「ワクワク感」と「ギリ到達できるレベルの設定」
目標設定に関しては、他にもいろいろと意識すべき点があるのですがここでは割愛します。
③週ごとのプラン作成と見直し
これは実際のA君のプランです。「tyotto me」というオリジナルアプリを使用し生徒とこちらが把握できるようにしています。

ここではなるべく、具体的に決めることが大切です。
いつ、何を、どれだけ、どのようにして、どこでやるのか。最初は特にかなり細かいところまで一緒に考えて決めていきました。もちろんここでもこちらから指示することはありません。選択肢の提示はしますが、最後に決めるのは本人。
④勉強時間や計画の達成率を可視化

達成率:今週は決めたプランに対してどれくらい達成できたのか。
勉強時間:毎日何時間勉強したのか。
学習内容の内訳:主に何に時間を割いたのか
を全て可視化します。そして先週から比べてどう変化したのか。このペースで目標達成できそうか。次からは何をどう変えていくのかを話し合っていきます。
④学習後のリフレクション(振り返り)
勉強を終えたあとは毎回アプリの質問に答えてもらう形で「振り返り」をしてもらっています。
どういうことを意識して取り組んだのか?今うまくいっていないことはどういうことがあるか?次に取り組むときに何を意識すればいいか。などなど。

⑤週に1〜2回程度ミーティングを設定
このような内容をもとに、週に1〜2回担当講師とミーティングをします。
プランに対して進捗の確認、課題の発見、プランの練り直しについて話しをします。ここでも基本的には講師からあれこれと指示することはしません。いろんな問いかけをしていくなかで、生徒が自分で考えるよう促していきます。
先生に全部決めてもらい、ただ指示を待つことに慣れている生徒ははじめはなかなか自分の言葉で語ることや、自分で決めることはできません。時間はかかりますが、徐々に自分でPDCAを回せるように慣れてきます。
指導後のA君の変化
①責任感が芽生えてきた
誰かから指示がないと動けなかったA君。自分で決めて動くことができなかったA君。しかし、今は自分で「今週はこれをやります」ということが自分の口から言えるようになりました。今まではどこか他人事のように考えていたのが、ようやく“自分ごと化”してきたようです。
②笑顔が増えた
見事目標を達成し、とにかく笑顔が増えました。達成感を感じた様子。「自分もやればできるんや!」という自信も少し湧いたかな?
③家族と講師の笑顔も増えた
この1ヶ月の様子を保護者の方にお伝えしたところ、このような返事が↓

先日目標達成の報告を聞いた担当講師も大喜びでした。
「マジで!すごいやん!そんなに伸びるとは正直思ってなかったわ!w」とのこと笑
自分の努力が、誰かの喜びに繋がる
自分の達成感も大事ですが、自分が結果を出したことで、自分以外の誰かの喜びに繋がるというのはかなりモチベーションになりますよね。自己肯定感にも繋がります。
まとめ
Aくんのこの1ヶ月間の様子をまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
もちろん、勉強というのは努力の期間と結果が出る期間にはズレがあるので、今まで積み重ねてきたものがたまたまここで花開いたという側面もあるかもしれませんが、実際にそばでA君の様子を見ていると、成績面以外での成長が感じられました。
ゴールは「自律」
塾ReQ寝屋川校がゴールにしているのは「生徒の自律」です。
受け身で一方通行な指導ではなく、学習者中心で自分で考えて動けるようになるための塾です。
一般的に、塾や予備校は『管理』の側面が非常に強いのですが、それでは仮に成績が上がって第一志望校に合格できたとしても、依存心の強い子に育つおそれがあります。つまり、塾に通っている間は先生の指示に従って、言われたことをやればよかったけど、塾を辞めた途端に成長が止まるという状態です。
私たちは受験をゴールにしているわけではありません。しかし、自分で考え行動できるように促すことで結果、成績も上がるという確信が得られた1ヶ月でした。
無料受験相談、お待ちしております!
ReQ寝屋川校では、全ての高校生・既卒生・保護者様を対象に、無料で受験相談を行っています!
受験相談では、
・そろそろ受験勉強を始めたいけど、何からやれば良いのか分からない
・勉強しているのに、塾にも行っているのに全然成績が上がらない
・子どもについ「勉強しなさい」と言ってしまい、いつも喧嘩になる
上記のような受験や進路に関することから、子どもの接し方等まで幅広くお話しさせていただいています。
高校生の方は学校帰りに立ち寄っていただいて良いですし、
保護者様の方は午前中やお仕事帰りにぜひお立ち寄りくださいませ。
この機会に一度、ReQ寝屋川校に受験相談に来てみませんか?