毎年、8月、9月になると小論文対策で入塾に来られる方が非常に多いです。今では小論文も立派な入試科目の1つであるといえますね。
本日は、そんな小論文を寝屋川や香里園、その付近に住んでいる方で、今、まさに勉強をしようとしている方にアドバイスです。是非参考にしてください。
小論文とは
小論文とは、小さな論文ではありません。よく論文の簡単なバージョンとか、論文の短い版とか言っている先生がいますが、小論文は小論文です。論文は論文です。全くの別物だと捉えてください。間違っても論文の短い簡単バージョンとか思わないようにしましょう。
小論文を出来ていると思いこむな!
要は舐めるなってことです。小論文で受験をする5人に1人は、「作文書くのが得意だから小論文もできる」という謎の自信を持っています。でも断然別です。むしろ作文を書くのが得意な生徒は小論文を書くのが不得意(下手)なことが多いです。
何故なら
小論文で大切なことは、
「起承転結」や「序論・本論・結論」で書かないことです。作文を書くときは「起承転結」や「序論・本論・結論」で書くと面白いのが書けます。小学生の時に読書感想文が得意だった生徒は、「起承転結」で上手に書けていた生徒です。小学生の時に学校の先生から、「文章を書くときは「起承転結」を意識して書きましょう。」って口酸っぱく言われたと思います。
ですが、小論文を書く時は「起承転結」や「序論・本論・結論」などの昔から言われている文章を書くルールは忘れましょう。何故なら、小論文には小論文の書き方があり、小論文を判断するときに最も大事な点が、「何を書いているか」です。それなのに「起承転結」や「序論・本論・結論」では「何を書くか」が、明確になっていないから使わないようにしましょう。
小論文と作文の違い
先ほどは、作文のように「起承転結」や「序論・本論・結論」を使って書くなと言いましたが、では、小論文と作文の違いってなんだか分かりますか?
それは、
「そんな違いはない」です(笑)
正直、大学受験における作文と小論文の違いは微妙なところです。ざっくりいうと、社会的事象について述べるのか?自分の実体験を踏まえて述べるのか?が大きく違う程度です。つまり小論文は作文になりえるし、作文は小論文になりえるのです。小論文は社会的事象について述べ、作文は自分の実体験を述べるっていう認識でいれば大丈夫です。結論としては小論文と作文の違いはあまり意識しなくていいです!※
小論文の書き方
実際に書くときに注意するのは2点です。2点だけです。他はなにも気にしなくて大丈夫です。難しく考える必要はありません。
1つ目は、テーマ(質問)に対して正しい「型」で答えること
2つ目は、テーマに対して(質問に対して)過不足なく書くこと
小論文の型とは?
小論文には「型」というものが存在します。どんな「型」でもいいですが、自分が書きやすいパターンをまずは覚えましょう。
「型」を覚える時の注意点
型を覚える時に注意しなければいけないのが
小論文の問題には、「自由記述型形式」と「指定型形式」があるということです。「指定型形式」は言葉通り、指定されているのでその通り書いてください。間違っても自由に書いてはいけません。
例えば、「指定型形式」
2019年度 摂南大学 専門学科・総合学科推薦入試
【法学部】の小論文です。
明確に何を書く必要があるのかを指定してくれていますよね。指定の通り文章を構成していきましょう。
書くことを整理すると、
➀自分が今までに経験したことは?
➁今後どのように生かせる?
③その為に大学では何を学ぶ?
となります。2点について記述してくださいと書かれていますが、厳密には3点です。このように指定型は、指定されている通りに書けば、比較的スムーズに文章を書くことが可能です。間違っても、余計なことや聞かれていないことを書かないようにしてください。過不足なく書くことが小論文においては大切です。作文のように自分の感想や考えを聞かれてもいないのに、書くことは避けましょう。
「自由記述型」はテーマだけ与えられて、書く小論文が「自由記述型」に当てはまります。例えば、「真のグローバル社会について」600字で述べなさい。などです。
小論文対策に塾や予備校はいらない
小論文は圧倒的に自由記述型の方が難しいので注意が必要です。だからこそ、「自由記述型」の小論文を書くときには「型」を覚えていると楽になります。という話をすると「小論文は1人では勉強できない。」「添削をしてほしい」「小論文の書き方を教えてほしい」と言い出して、塾や予備校に通うことを考えだす生徒が後を絶ちません。でも冷静に考えて!塾や予備校の先生が正しい小論文の知識があるとは限らないし、結局、小論文も勉強と同じで自分がやるしか上手にはなりません。書いて書いて書きまくるのに塾や予備校に行く意味はないですよ!
小論文の添削はワードに任せろ
内容に関しては無理ですが、正しい言葉遣いや文法的に正しいかどうかなどは、ワードにある「校閲」という機能を使えば、誰でも可能です。事前に書くタイプの小論文では絶対に誤字脱字&言葉遣いの確認としてワードの「校閲」を使いましょう。
小論文の勉強の仕方
結論、小論文は1人で勉強できます!勉強のやり方をご紹介します。
小論文の参考書は2冊用意する。
1冊は、小論文の「書き方」や「型」がメインの読み物系の参考書。もう1冊は、模範解答が掲載されている小論文の問題集を準備しましょう。
1ヵ月程度である程度、小論文の基礎は身に付きます。その後は自分が志望している大学の過去の小論文テーマを書きまくりましょう。ネットに載っていなかったとしても、直接連絡すれば貰えることもあるのでまずは、連絡してみることをおすすめします。いい小論文を書くのは難しいですが、正しい小論文を書くのは1ヵ月あれば十分です。
小論文を独学で勉強するときにおすすめの参考書
個人的1位はこれです。キンドルであれば無料で閲覧もできます。無料にしてはクオリティも高くおすすめです!とりあえず小論文の本を読んでみようかなって方にはこれがおススメです。
小論文を初歩から勉強したい方にはこれがおすすめ。簡単な小論文を書きながら進めれるので分かりやすいです。
ある程度、小論文の書き方が理解できれば、後は書くだけなので、問題集に関しては模範解答がついていればどんなものでも大丈夫です。
まとめ
小論文の心得➀起承転結で書かない。
小論文の心得➁作文と小論文の違いは実体験か社会的事象を述べるか
小論文の心得③過不足なく記述する
小論文の心得④「自由記述型」か「指定型」かを判断する
小論文の心得⑤小論文は独学が最強