コーチングの代表的なスキル④「アクノレッジメント(承認)」

コーチングの代表的なスキル④「アクノレッジメント(承認)」

はじめに

みなさんは”コーチング”と聞いてどんなことをイメージされますか?

コーチングは、相手が自分の思うがままに動くようになることではありません。

コーチングとは、相手に問いかけることによって、相手の可能性を最大限に引き出し、行動を促し、結果を出すためのコミュニケーションスキルです。

簡単に言えばティーチング(教えること)の反対。それがコーチングです。

コーチングについてまだあまりよく分からないという方やコーチングを現場で実践しているがあまりうまくいっていないという方に向けて、コーチングの代表的なスキルについてご紹介していきます。

本記事では④アクノレッジメントについてお話します。

コーチングにおけるアクノレッジメント(承認)とは

「アクノレッジメント(承認)」は普段コーチングをしていない人にとってはあまり聞き馴染みのない言葉だと思います。しかし、コーチングにおいては重要なスキルの一つです。

アクノレッジメント≠ほめること

アクノレッジメントとは、一言でいえば「認めること」です。

アクノレッジメントは相手の存在を認め、変化や成長に気づき、それを相手に言葉にして伝えることを言います。

よく、教育や育成の世界では「ほめること」が大事だと言われますが、アクノレッジメントは褒めることとは少し違います。

例えば

「すごいね!」

「努力家だね!」

「前より良くなってるね」

というほめ言葉。

確かに相手のモチベーションを上げる効果もありますが、こういった言葉にはなんらかの「評価」が加わってしまいます。そのため、相手によっては受け取りにくく感じてしまう場合があります。

また、次もほめてもらうため(評価されるため)にがんばろうという気持ちが生まれてしまうため、コーチ側の価値観や存在に依存してしまうようになるおそれがあります。

一方、アクノレッジメントは

「自己ベスト更新したね」

「毎日継続できてるね」

「掃除してくれたんだね」

というように、ありのままの事実を肯定的に伝えるだけなので相手は否定のしようがなく、素直に受け入れてもらいやすくなります

また、そういった言葉を受けとることで、自分のことを見てもらえている、自分のことを分かってくれているという思いにつながり、モチベーションが高まります。さらに褒めることと違って、他者の評価軸で動いていないため、自分で行動できるようになるという違いがあります。

アクノレッジメントの目的と効果

そもそもアクノレッジメントの目的はなんでしょうか?アクノレッジメントをすることで得られる効果はなんでしょうか?

アクノレッジメントの目的は、
相手の存在の肯定と自発的な行動を引き出すこと

にあります。

また、

アクノレッジメントから得られる効果としては、

・相手の個性や潜在能力を引き出す
・人間関係の良好化
・自主性の向上
・モチベーションアップ

があります。

つまり、アクノレッジメントは、相手のやる気を引き出し、より良い人間関係を築くうえで非常に大きな効果を発揮します。

あなたの現状のアクノレッジメント力は?

ここでみなさんの現状のアクノレッジメント力を振り返ってみましょう。

①あいさつや返事は自分から行うようにしている
②相手と話すときは作業しながらではなく、相手に顔と体を向けて話している
③相手の名前を頻繁に呼ぶようにしている(「どう思う?」→「○○さんはどう思う?」)
④周りの人の変化や違いにいち早く気づいている
⑤相手の変化や成長を言葉にして伝えている
⑥ほめ言葉ではなく、ありのままの事実として肯定的に伝えられている
⑦適切なタイミングで伝えられている
⑧誰かや何かの比較ではなく、純粋な変化を伝えられている
⑨チームメンバー(グループ間)同士でもアクノレッジメントし合うように促している
⑩個人、チーム(グループ)双方にアクノレッジメントしている

いくつチェックが入ったでしょうか?

アクノレッジメントには3つの種類がある

アクノレッジメントには大きく分けて3種類あります。それぞれについてご紹介していきます。

存在のアクノレッジメント

まず1つ目のアクノレッジメントは「存在」のアクノレッジメントです。

アクノレッジメントの語源には「あなたがいることを分かっていますよ」という存在承認の意味があるといわれています。この「自分の存在が認められている」という感覚は安心感に繋がり、相手が何かに挑戦するうえで後押しとなる大切な感覚です。

具体的には、

・あいさつをする
・自分から声をかける
・目を見て話す
・体ごと相手に向けて話す
・名前を呼ぶ
・感謝を伝える
・約束の時間を守る
・前に言ったことを覚えている
・変化に気づく(見た目も含め)
・相手からの連絡にすぐ答える
・役割を与えて任せる
・相談をする

といったことが挙げられます。一つひとつはとても些細な事で当たり前のことのように思いますが、誰に対しても同様に実践し継続するのは実は難しいことではないでしょうか。

逆にこんなことをしていませんか?

・誰かが来た時帰るときに自分からあいさつをしない
・スマホ(PC)を見ながら話す
・あまり名前を呼ばない
・感謝の言葉を口にしない
・変化に気づかない
・前に言ったことを覚えていない(言われるまで気づかない)
・約束の時間をなあなあにする(いつも5分遅れるor延ばす)
・相手からの連絡にすぐ返事しない
・任せることをしない(指示や指摘ばかり)

完璧にできている人は少ないかもしれませんが、一つでも心当たりがあればできるところから変えていきましょう。

存在のアクノレッジメントは「あなたの存在を分かっていますよ」「あなたのことを大切に思っていますよ」というメッセージを投げかけることです。こういった日々の小さな積み重ねが非常に大事になります。

事実のアクノレッジメント

次に事実の承認です。

まだ成果は出ていなかったとしても、実際に行動していることや変化したことに対して行います。

例えば、塾に通う受験生を例にあげると、

・自習室に勉強をしに来た
・プランを実行できた
・約束の時間前に来た
・分からない問題を質問できるようになった
・分からない問題があってもすぐ答えを見なくなった
・ノートにメモをとるようになった
・自主的に復習するようになった
・勉強後に机を片付けるようになった
・お願いします、ありがとうございましたと言えるようになった

というような行動が挙げられます。

事実のアクノレッジメントは「あなたに関心がありますよ」というメッセージになります。

結果のアクノレッジメント

最後に「結果」のアクノレッジメントです。

相手が何か成果を出したときに、達成したことを認めるアクノレッジメントです。

また受験生を例にとると、

・成績が上がった
・模試の順位が上がった
・判定が良くなった
・勉強時間が増えた
・期限内に参考書を1冊やり終えた
・受験に合格した

などが考えられます。

このように相手の到達点をそのまま口にすることで、相手に達成感を持たせることができます。

アクノレッジメントをするうえで大切なことと注意点

アクノレッジメントを伝える際にはいくつか気をつけるべき点があります。

それは、

①事実を伝えること

②明確に伝える

③誰かや何かと比較しない

④日々観察すること

⑤必要があれば繰り返して伝えること

です。

まずは相手に関心をもって観察し、日々の小さな変化を見つけたらその場で言葉にして伝えるということから始めてみましょう。また同じ内容でも、あるいは相手が思うような反応でなかったとしても、繰り返し伝えることも大切です。

子育てのアクノレッジメントについて

最後に、子育てや教育におけるアクノレッジメントについてです。

子育てや教育の世界では褒めることも多いかと思います。それ自体が完全に悪というわけではありませんがつい、子どもに対して「ご褒美」で釣るような機会も見かけるかもしれません。

小学校低学年のような幼い子に対しては、褒めることや外発的動機付けも有効であると言われています。しかし中学生以上になれば、内発的動機付けが大事になってきます。

「褒める」や「ご褒美」は簡単ではありますが、やりすぎには注意しましょう。

ほめる(ご褒美をあげる)

ほめられる(ご褒美の)ために行動するようになる

ほめられない(ご褒美がない)と行動しない

ほめられないと(ご褒美がない)と不満をもつ

というように褒めることやご褒美ばかりだと、自分軸ではなく、他人軸で行動するような習慣をつくってしまうおそれがあります。

また、褒めるときは得てして大人の都合である場合があります。

子どもは成長するにつれてそのことに気づきはじめます。

そういう意味でもアクノレッジメントのスキルを正しくつけることは重要です。

アクノレッジメントの応用

効果的に、そして継続してアクノレッジメントを使いこなすには様々なバリエーションを知っておく必要があります。ここでは、Youメッセージ、Iメッセージ、Weメッセージについてご紹介します。

Youメッセージ

Youメッセージとは、「あなたは〇〇だね」という伝え方です。

例えば、

「毎日勉強できてるね」「こんなに成長したね」という言葉。これは比較的私たちがよく使う言葉なので、最もなじみのあるアクノレッジメントでしょう。しかし、時として「評価」と捉えられる場合があるので少し注意が必要です。

Iメッセージ

Iメッセージは「あなたが〇〇したことで私にこんな良い影響があります」という伝え方です。

例えば、

「掃除を手伝ってくれて嬉しい」「〇〇さんのがんばってる姿を見てこっちまでやる気が出るよ」という言葉です。

Youメッセージと比べて、相手が受け取りやすいメッセージとなるでしょう。

Weメッセージ

「あなたが〇〇したことによって、私たちにこんな影響を与えている」という伝え方です。

例えば、

「〇〇くんの発言で他の生徒の士気があがったよ」

「〇〇ちゃんが最後までやる通したことで、みんなが勢いづきました」

という言葉。

目の前の相手に最も効果的に機能するアクノレッジメントが何なのかを見極めて伝えましょう。

まとめ

コーチングにおけるアクノレッジメントについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

わざわざ1対1で時間をとってコーチングセッションを行わずとも、普段の会話の中でコーチング的な関わり方をすることができます。このアクノレッジメントは特に、一つひとつは本当に小さなことですが、日々の積み重ねで信頼感を築き、相手がベストなパフォーマンスを出せる状態に近づけることができます。

是非アクノレッジメントを身につけて普段の生活や仕事に活かしてみましょう。

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