はじめに
大学共通テスト2022の英語リーディングの解答根拠を全て本文に記載したものをみなさんに共有します。
大手予備校からは解説の映像授業が多数出ていますが、
長すぎて見るのが面倒という方や、
本文の解答根拠がどこにあるのかを知りたいという受験生の方はぜひこちらをご利用ください。
解いてあることが前提となっていますので、まだ解いていない方は是非問題を解いてからご覧ください。
全問解説を見たい方は以下のダウンロードボタンからPDFファイルがダウンロードできます。
以下、大問ごとの解説です。
全体的な総評
多くの予備校の発表もあった通り、昨年の共通テスト英語リーディングに比べて2022年度の難易度は昨年度と同程度か、やや易しいレベルでした。
昨年世間を賑わせたfact/opinion問題は減り、解答根拠としても分かりやすいものが多かった印象です。
英語は練習さえしっかりすれば高得点が狙える科目といえるでしょう。
大問ごとの解答根拠
以下大問ごとに解説しています。
赤字が解答根拠
青字が間違いの根拠
となっています。
第1問 A
難易度:楽
ブラジルのフルーツに関する問題です。


この問題はシンプルな問題でしたが、問2では一部引っ掛け(青色下線部)があったので間違えないように注意しましょう。
第1問 B
難易度:楽
大問1のBはキリンの名前募集コンテストのwebサイトをテーマにした問題でした。ちなみにキリンは英語ではkirinではなくgiraffeなのでご注意を。


大問1のBもシンプルな問題だったので時間をかけずに素早く確実に解くことを意識しましょう。
第2問 A
難易度:やや楽
第2問Aは大学のあるプログラムに関する内容でした。
「University campus in the UK」と書いてある通り、一部イギリス英語の表記で書かれています。
ここでは共通テスト特有のfact/opinion問題が出題されているので注意して解きましょう。


第2問 B
難易度:やや難
大問2のBはペットに関する内容でした。ペットや動物というテーマは今後も共通テスト英語リーディングで頻出のテーマとなることが予想されるため、頻出表現は必ず押さえておきましょう。
例)have A:Aを飼う
keep A in 場所:Aを〜で飼う


第3問 A
難易度:楽
大問3のAは日本文化に関するブログの内容でした。
問題レベルも簡単で、解答根拠も同じところに固まっていたので瞬殺したい問題です。
また図が挿入されていましたが、全く見なくても問題は解けるようになっていました(この図要る?w)


第3問 B
難易度:やや難
大問3のBはイギリスの山登りのお話です。
イギリスがスコットランド、イングランド、ウェールズの3つの区分から成り立っているということを知っている人は問1の並び替え問題もスムーズに解けたかと思います。こういった一般常識があるかどうかは共通テストを解く上では非常に大きな要素になります。


問1の18〜21に関しては、出来事の順番を答える問題となっており、全体の流れを読み取らないといけません。完答問題のため時間がかかりすぎる人は後回しにするのも一つの作戦です。
第4問
難易度:最難
第4問は、LenとCindyという2人の大学生が新入生に向けて書いたブログで、家電の買い方について言及しています。
今年度のリーディングの問題で最も苦戦したという受験生も多かったのではないでしょうか。二人の大意を素早く読み取ることと、料金に関する複数の情報を照らし合わせることがポイントです。




第5問
難易度:難
第5問はとある発明かにまつわるお話です。
単語も少しずつ難しくなってくる第5問。複数の解答根拠を照らし合わせて解かないといけない問題があるためどれだけ素早く読み取れるかの勝負となります。





第6問 A
難易度:難
第6問は「時間帯が人に与える影響」についてのお話でした。
朝型か夜型かという二項対立を比喩も交えて理解できたかどうかがポイントです。文章量も多く、内容自体のレベルも一番難易度が高かったかもしれません。
「どうせ、”朝型の方が夜型より良い”というような内容でしょ?」と思って読んでみると意外な展開に驚いたかもしれません。自分の考えは捨てて、書いてあるとおりに素直に読んでいきましょう。




本文の順番通りに問題が作られていないことが多いため、問題文のキーワードを見て本文のどこにその根拠が書かれているかを素早く見極める力(スキャニング)が重要です。
第6問 B
難易度:やや難
ペットボトルの表記に関する問題です。
文章自体は難しくありませんが、問題が巧妙に作られており、複数の情報をもとに解答しないといけないためかなり時間が取られたのではないでしょうか。この問題にたどり着く時点でかなり時間を消耗してしまった人にとっては難しかったでしょう。





第6問のBに限らず、共通テストの英語リーディングでは正解の解答根拠を見つけてくるよりも、選択肢から消去法で消していく方が解きやすい問題があります。
特に問3の47,48はそうです。
Type●と書いてあるので本文のどこを見ればいいかは一目瞭然ですが、情報処理がかなり大変で正直面倒くさい問題でした。
最後に
いかがでしたでしょうか。
大学共通テスト2022の英語リーディング全問の解答根拠でした。
共通テストでは
“速読力”と”情報処理能力”(複数の情報をもとに答える)
が重要です。
しかし、内容は決して難しくはありません。
トレーニングを積めば積むほど伸びる科目であり、
誰でも8割、9割目指せる科目です。
さらに詳しい解説はまた別の記事でご紹介しようと考えていますので併せてご覧ください。