はじめに
今回は英語リスニング力を爆発的に伸ばす最強の方法についてご紹介します。
英語リスニング力を鍛える上で、世間的によく言われることは、
「何度も英語を聞く」
「シャドウイングをひたすらやる」
しかし、これは残念ながら
本質ではありません。
「あること」を意識していれば、必ず英語リスニング力が向上するという明確な理由とそのやり方についてご紹介していきます。
まずはこの英語を聞いてみてください
まずは一度こちらの英語の音声を聞き取ってみてください。(2回続けて流れます)
みなさんは一度で聞き取れたでしょうか?
これは「Stand by me」という映画のとあるシーンで少年が銃を持ってきてその友達がそれを見つけた時に言った言葉です。(なので少しこもって聞こえますね)
正直難しいと思います。おそらく2度3度聞いても何を言っているか分からないという人もいるかと思います。
でも安心してください。
このスピードの聞き取りが仮にレベル100だとすれば、大学受験レベルの英語リスニングはレベル20~30程度だと思ってもらえれば結構です。
ではどのようにすればリスニング力が身につくのでしょうか?
シャドウイングは英語初心者には不向き
リスニングの練習するには「シャドウイングが大事」っていろんなところでよく聞くんですけど、、と思われる方も多いかと思います。確かに、シャドウイングはリスニング力を上げるために効果的な方法ではあるのですが、このシャドウイングというのは英語初心者の方にとってはあまり効果的ではありません。
実際に私の塾でも生徒にシャドウイングを勧めていたのですが”ある問題”が理由であまりリスニング力が伸びませんでした。
その問題とは、「発音が良くない」ということでした。発音や発声方法、そのリズムが身についていない段階で、シャドウイングはやろうとしてもできないというのが生徒を見ていてわかりました。
ではシャドウイングの前にやるべきこととは何なのでしょうか。
リスニング力を爆発的に上げる方法
では、リスニング力を伸ばすために必要な「あること」とは何でしょうか。
それは、「正しい発音で英語を声に出して読むこと」です。
ちゃんと声に出して読んでるし!て思う方も多いかもしれませんがこれ意外に軽視されがちです。
英語が聞き取れない大きな理由の一つに「自分が想像している音と実際に聞こえてくる音が違う」ということが結構あります。
例えば、日本語でも「ではまたね!」といいたい時に「じゃあね〜!」と言ったりしますよね。このように英語の世界でも省略されたり、音が変化したりします。
自分が言えない音はいくら聞いてもわかるようにはなりません!
この発音練習がしっかりできていない状態でシャドウイングしても意味はありません。
hat/ hut/ hotの発音の違いがわかりますか?
ここで皆さんに実際に発音してほしいのですが、
hat/ hut/ hotをそれぞれ発音してみてください。
この発音の違いがわからないままではいくらシャドウイングを練習しても効果は見込めません。
日本語には母音は5つ(アイウエオ)しかありませんが、英語には発音が20個以上存在します。この一つ一つの音の違いを理解することが何よりもまず重要です。
もちろん受験期間や英語に割ける時間を考えたときに0から全ての発音を完璧に目指す必要はありませんが、まずは意識としてこの”発音”に目を向けるということを念頭に置いていると結果が大きく変わってきます。
実際に発音してみましょう
先ほどの音声をもう一度聞いてみてください。
これは、
Where did you get this?
と言っていますが、一つ一つを丁寧に「ウェアー、ディドゥ、ユー、ゲット、ディス」とは言っていませんよね。
did youは繋がって(リンキング)、「diju(ディジュ)」のような音になります。
またwhere did youでさらにくっついて「we(di)ju(ウェジュ)」のような音になります。
そしてget thisもgetのtとthisのtがくっついて「gethis(ゲッディス)」のような音になります。
みなさんも今この場で実際に声に出して5回読んで見てください。
where did you→ウェジュ(5回繰り返して言いましょう)
get this→ゲッディス(こちらも5回繰り返して言いましょう)
一通り練習が終わったらもう一度聞いてみてください。
最初よりもスムーズに聞こえるようになってませんか?
さらに効果を120%に引き上げるには「◯◯すること」
発音練習に加えてさらに効果的なのは、
リズム、間、イントネーション、感情や表情も含めて完璧にコピーして言うことです。
↑の音声で言えば、上述したように、映画のとあるシーンで少年が銃を持ってきて、その友達がそれを見つけた時思わず言った一言「こんなもの、どこで見つけてきたんだ?」と訝しがるような表情で声をひそめて言っています。
そういう時は実際に発音練習する時もその演者になりきって同じ表情で、同じ声量で同じ音程でそっくりそのまま完璧にコピーすることがかなり重要です!

驚いている時は驚いている表情で、

泣いている時は泣いている表情で、
そっくりそのまま真似しましょう。(ここマジで重要です)
受験用の英語教材ではなかなかこういった表情豊かな教材はありませんが、間とかイントネーションとかも含めて、まるでセリフを覚えるかのように一つ一つの発音を丁寧に練習していきましょう。
英語中級者以上の方は映画やTED、YouTubeなどは非常に良い教材ですね。
参考書としては、こちらのリスニング教材がおススメです。
